OpenCOBOL - オープンソースのCOBOLコンパイラ

  ※OpenCOBOL日本公式サイト( http://jp.opencobol.org/ )より抜粋

OpenCOBOLは、オープンソースCOBOLコンパイラです。COBOL 2002 標準に準拠することと、
既存の商用 COBOL コンパイラとの互換機能を実現することを目標としています。

OpenCOBOLは、COBOLプログラムをC言語のコードに変換し、それをGCCでコンパイルします。
そのため、GNU/Linux や Mac OS X、Microsoft Windows を始めとする多くの環境で
COBOL をコンパイルすることが可能です。

コンパイラのライセンスは GNU General Public Licenseです。
実行時ライブラリのライセンスは GNU Lesser General Public Licenseです。

 ◆インストール(Windowsへのインストール)

  (1)MinGW、MSYSのダウンロード

    http://sourceforge.net/project/showfiles.php?group_id=2435 から以下のファイルをダウンロード
    ・MinGW-5.1.3.exe
    ・MSYS-1.0.10.exe

  (2)MinGWのインストール

    ・インストーラ (MinGW-5.1.3.exe) を実行するとダイアログが表示されるので
     [Next] をクリックする。

    ・インストールを行うかどうかを選択します。(1 つ目を選択)
     ☑ Download and install (インターネットからインストール)
     □ Download only (インストールせずにダウンロード)

    ・ライセンス条項が表示されるので、内容を確認した後、「I Agree」を選択。

    ・インストール対象のリリース時期を指定します。(Currentを選択)
     □ Previous (以前のバージョン)
     ☑ Current (現在のバージョン)
     □ Candidate (ベータバージョン)

    ・インストール構成を選択します。(Minimalで「g++ compiler」のみ選択)
     ☑ Minimal (最小インストール)
     □ Full (完全インストール)
     □ Custom (カスタムインストール)
     ※「MinGW Make」は選択しない( 後で MSYS をインストールする為。)

    ・インストール先を指定して [Next]をクリック。
     インストール先 : C:\MinGW
     ※パスに空白を含まないように。(「Program Files」は避ける)

    ・スタートメニューへの登録する際の、メニューグループの名前を指定する。
     そのまま [Install] をクリックしてインストールを開始。

    ・パッケージのダウンロードおよびインストールが終了するのを待って [Finish] をクリックして終了。
     ※通信状態により、5 〜 10 分かかることがあります。

  (3)MSYSのインストール

    ・インストーラ (MSYS-1.0.10.exe) を実行すると下記のメッセージが表示されるので [はい] を選択する。
      「This will install "Minimal SYStem". Do you wish to continue?」

    ・[Next] をクリック。

    ・ライセンス条項が表示されるので、内容を確認した後、[Yes] をクリック。

    ・インストールに関する情報が表示されるので、[Next] をクリックして次に進む。

    ・インストール先を指定して [Next] をクリック。
     インストール先 : C:\msys\1.0

    ・コンポーネントを選択して [Next] をクリック。
     ※i386 系 CPU に対する構成のみが選択できる。

    ・ソフトウェアのショートカットをスタートメニューに登録する。
     登録する必要がなければ、「Don't create any icons」をチェック。
     ※登録されるのは MSYS のシェルへのショートカット。
     (コマンドプロンプトを利用する場合は登録しなくてもOK)

    ・インストール構成が表示されるので確認して [Next] をクリック。

    ・インストールが終わると、コンソールが起動するので、
     MinGW との連携に関するいくつかの質問に答える。

C:\app\msys\1.0\postinstall>PATH ..\bin;c:\app\imagemagick-6.2.0-q16;
C:\app\cygwin\usr\local\windres;C:\app\cygwin\bin;C:\app\cygwin\usr\local\bin;C:\app\cygwin
...

C:\app\msys\1.0\postinstall>..\bin\sh.exe pi.sh

This is a post install process that will try to normalize between
your MinGW install if any as well as your previous MSYS installs
if any.  I don't have any traps as aborts will not hurt anything.
Do you wish to continue with the post install? [yn ]

     「MinGW とMSYS の連携を正常にするための後処理を実行しますか?」みたいな事を言ってるので
     [y] を入力して次に進む。

Do you have MinGW installed? [yn ]

     MinGW がすでにインストールされているか聞いてるので [y] を入力する。

Please answer the following in the form of c:/foo/bar.
Where is your MinGW installation?

     MinGW のインストール先 (MSYS ではなく) を尋ねられますので、パスを入力する。
     ※パスの表記は以下のように「\」のかわりに「/」を使用する事。

C:/MinGW
Creating /etc/fstab with mingw mount bindings.
        Normalizing your MSYS environment.

You have script /bin/awk
You have script /bin/cmd
...
You have script /bin/vi
You have script /bin/view

Oh joy, you do not have c:/app/mingw/bin/make.exe. Keep it that way.

C:\app\msys\1.0\postinstall>pause
続行するには何かキーを押してください . . .

     「make がない」と言われますが、MSYS のほうに make が含まれている為、問題なし。
     何かキーを押すと、再びダイアログが表示されるので、 [Finish] をクリック。
     ※コマンドプロンプトを利用する場合は、この後、環境変数の設定を行うので「Welcome to MSYS」のチェックを外しておく。

  (4)OpenCOBOLのダウンロード
    http://members8.tsukaeru.net/pegstyle/download.html から以下のファイルをダウンロード
    ・readme.txt
    ・open-cobol-20070518-1.zip
    ・open-cobol-20070901-1.zip
    ・db-4.5.20-1.zip
    ・gettext-0.16.1-1.zip
    ・gmp-4.2.1-1.zip
    ・libiconv-1.11-1.zip
    ・PDCurses-3.1-1.zip

  (5)OpenCOBOLのインストール

    下記のファイルを解凍してできた各フォルダを MinGW のインストールフォルダに上書きコピーする。

    ・open-cobol-20070901-1.zip
    ・db-4.5.20-1.zip
    ・gettext-0.16.1-1.zip
    ・gmp-4.2.1-1.zip
    ・libiconv-1.11-1.zip
    ・PDCurses-3.1-1.zip

    ※例えば、MinGW を C:\MinGW にインストールした場合は
     C:\MinGW\bin に bin フォルダにあるファイルをコピー
     C:\MinGW\include に include フォルダにあるファイルを… となるようにコピー。

  (6)環境変数の設定

    ・PATH に C:\MinGW\bin、C:\msys\1.0\bin を追加する。

PATH=C:\msys\1.0\bin;c:\MinGW\bin;...

    ・環境変数 COB_CONFIG_DIR を作成して、C:\mingw\share\open-cobol\config を追加する。

COB_CONFIG_DIR=C:\mingw\share\open-cobol\config

  (7)インストール確認

    ・コマンドプロンプトを開き、コマンド gcc および make を引数なしで実行し、下記のようなメッセージが出力されれば成功。

> gcc
gcc: no input files

> make
make: *** No targets specified and no makefile found.  Stop.

    ・コマンドプロンプトを開き、cobc を引数なしで実行し、下記のようなメッセージが出力されれば成功。

> cobc
cobc: No input files

  (8)COBOLコンパイル、実行確認

     -- 下記のようなファイル(hello.cob)を作成--

      * Sample COBOL program
       IDENTIFICATION DIVISION.
       PROGRAM-ID. hello.
       PROCEDURE DIVISION.
       DISPLAY "Hello World!".
       STOP RUN.

     -x オプションを付加することで実行形式のファイル(hello.exe)が作成される。

cobc -x hello.cob

     オプション無しでコンパイルしたファイル(dll) を実行させる方法
     ( cobcrun.exe を使用。)

cobc hello.cob

     hello.dll が作成される。

cobcrun hello

     これで "Hello World!" が表示される。
     ※OpenCOBOL 文書図書館 http://www12.ocn.ne.jp/~peg/


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Last-modified: 2009-06-11 (木) 00:48:35 (5432d)