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JANコード(13桁JAN)

JANコードには8桁JANと13桁JANの2種類が存在するが、いずれも4種類の太さのバーとスペースで構成される。
1キャラクタは7モジュール(2本のバーと2本のスペース)で構成する。
チェックキャラクタが必要な為、実際には7桁または12桁の数値が表現できる事になる。
※CODE39のようなキャラクタ間ギャップは不要である。

1.全体構成

 ・左からレフトマージン(11ジュール以上)、レフトガイドバー(3モジュール)、6桁のデータキャラクタ、センターバー(5モジュール)、
  5桁のデータキャラクタ、1桁のモジュラーチェックキャラクタ、ライトガイドバー(3モジュール)、ライトマージン(7モジュール以上)で表す。

 ・ガイドバーは左右ともに「101」(黒白黒)、センターバーは「01010」(白黒白黒白)で表現する。

 ・1キャラクタ(0〜9)は 7モジュールで表現され、2本のバーと2本のスペースで表示する。

 ・キャラクタの構成方法はセンターバーの左と右側で異なり、左側の構成パターンは先頭キャラクタの値に応じてさらに変わる。

 ・先頭キャラクタは、2桁目〜7桁目のパリティの組み合わせから算出される為、
  先頭キャラクタはバー(およびスペース)で表現しない。(2桁目以降をバー、スペースで表現する)

formatJan13-1.jpg

formatJan13-2.jpg

2.コード表

【パリティの組み合わせ表】

1桁目の値 パターン
0 OOOOOO
1 OOEOEE
2 OOEEOE
3 OOEEEO
4 OEOOEE
5 OEEOOE
6 OEEEOO
7 OEOEOE
8 OEOEEO
9 OEEOEO

  ※E:偶数パリティ
    O:奇数パリティ

【左側 奇数パリティ】

パターンイメージ
00001101
10011001
20010011
30111101
40100011
50110001
60101111
70111011
80110111
90001011

【左側 偶数パリティ】

パターン イメージ
0 0100111
1 0110011
2 0011011
3 0100001
4 0011101
5 0111001
6 0000101
7 0010001
8 0001001
9 0010111

【右側(及びチェック)キャラクタの構成パターン】

パターンイメージ
01110010
11101100
21101100
31000010
41011100
51001110
61010000
71000100
81001000
91110100

【その他】

パターンイメージ
ガイドバー101
センターバー01010

3.左側データ部のパリティ組み合わせ方法

 ・13桁JANでは、先頭の1桁目はバー、スペースで表現せず、2〜7桁目のパリティの組み合わせから算出される。

  例えば 491234567890 をJANコード化する場合、先頭が 4 であるので、
  コード表の【パリティの組み合わせ表】から 組み合わせパターンが OEOOEE となる。

  このパターンに従って2桁目かた7桁目(センターバーより左側の値)の値をバーコード化する。

  例)
   491234567890 をJANコード化する場合

   ・1桁目が 4 なので組み合わせパリティは OEOOEE となる。

    2桁目 9 は O(奇数パリティ) を使用するので 0001011
    3桁目 1 は E(奇数パリティ) を使用するので 0110011
    4桁目 2 は O(奇数パリティ) を使用するので 0010011
    5桁目 3 は O(奇数パリティ) を使用するので 0111101
    6桁目 4 は E(奇数パリティ) を使用するので 0011101
    7桁目 5 は E(奇数パリティ) を使用するので 0111001

   上記で算出した値を使用して左側6桁分のバーコードを作成する。

4.チェックキャラクタの算出方法

 ・モジュラス10/ウエイト3を使用して算出する。

  例)491234567890 の場合

   (1) 右側から奇数桁の各数字を合計して3倍する。

     (0+8+6+4+2+9)×3 => 87

   (2) 右側から偶数桁の各数字を合計する。

     (9+7+5+3+1+4) => 29

   (3) 上記(1)と(2)の結果を合計する。

     87 + 29 => 116

   (4) 10 から 上記(3)の結果の一番右側の値(一の位) を引く。

     10 - 6 => 4

   上記の(4)の結果 4 がチェックキャラクタとなる。

5.作成例

 上記の仕様に沿って 491234567890 というデータをバーコード化すると以下のようになる。

 (1) チェックキャラクタを算出し、一番右側に付加する。

   (0+8+6+4+2+9)×3 + (9+7+5+3+1+4) => 116
   10 - 6 => 4

   ⇒ 4912345678904

 (2) 先頭桁から左側パリティの組み合わせを取得する。

   1桁目は 4 なので 左側パリティの組み合わせは OEOOEE となる。

 (3) 上記(2)で算出した組み合わせとコード表から左側データを構成する。

    2桁目 9 は O(奇数パリティ) を使用するので 0001011
    3桁目 1 は E(偶数パリティ) を使用するので 0110011
    4桁目 2 は O(奇数パリティ) を使用するので 0010011
    5桁目 3 は O(奇数パリティ) を使用するので 0111101
    6桁目 4 は E(偶数パリティ) を使用するので 0011101
    7桁目 5 は E(偶数パリティ) を使用するので 0111001

 (4) 右側データを構成する。

    8桁目 6 は 1010000
    9桁目 7 は 1000100
    10桁目 8 は 1001000
    11桁目 9 は 1110100
    12桁目 0 は 1110010
    13桁目 4 は 1011100

 (5) 上記までで算出した値にサイドバー、センターバーを加えて全体を構成する。

exampleJan13-1.jpg

exampleJan13-2.jpg


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Last-modified: 2009-08-25 (火) 22:03:01 (5357d)