coLinuxインストール/設定 - Windows上でも簡単に動かせるLinux専用のエミュレータ

◆インストール

 (1)ダウンロード

    http://sourceforge.net/project/showfiles.php?group_id=98788 から

    coLinux-0.6.4.exe をダウンロード

    同じサイトから

    Fedora-7-20070718.exe もダウンロード

 (2)インストール

    インストール先 : c:\coLinux

    coLinux-0.6.4.exe をダブルクリックしてインストール

    途中に出てくるチェックBOXでは

    ・coLinux
    ・coLinux Virtual Ethernet Driver(TAP-Win32)
    ・Root Filesystem image Download

    をチェック

    ※Root Filesystem image Downloadをチェックすると
     debian、gentoo Linux のダウンロードも一緒に行える。
     今回は debian もインストールしてみる。

 (3)Fedora-7 / Debian のインストール

    Fedora-7-20070718.exe をダブルクリックして解凍 (c:\coLinux に解凍)

    Debian-3.0r2.ext3-mit-backports.1gb.tar.gzを解凍 (c:\coLinux に解凍)

 (4)coLinuxの設定

以下のようなファイルを作成する (example.confをコピーして作る)

【Fedoraの場合】 ※ファイル名 : Fedora-7.conf

kernel=vmlinux
 
cobd0="c:\coLinux\Fedora-9.img"
 
cobd1="c:\coLinux\swap.img"
 
root=/dev/cobd0
 
ro
 
initrd=initrd.gz
 
mem=64
 
eth0=tuntap,"TAP-WIN32"

 (5)coLinuxの起動

コマンドプロンプトから c:\coLinux へ移動し以下のコマンドを入力

colinux-daemon.exe @Fedora-7.conf

    cooperative Linux console というウィンドウが立ち上がり
    なにやらズラズラと表示された後、ログインプロンプトが表示されれば、起動成功!

    ※fedoraの場合は、rootの初期パスワードは空でOK。
    ※debianの場合は、rootの初期パスワードはroot。

 (6)ネットワークの設定(coLinux側)

    ・Linuxのネットワークインターフェース(eth0)にIPアドレスを割り当てる

/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0 を以下のように編集

DEVICE=eth0
BOOTPROTO=static
ONBOOT=yes
TYPE=Ethernet
IPADDR=192.168.100.2
NETMASK=255.255.255.0
GATEWAY=192.168.100.1

/etc/resolv.conf を以下のように編集

nameserver 192.168.100.1

 (7)ネットワークの設定(Windows側)

    ・マイネットワークのアイコンを右クリックして[プロパティ]を選択。
    ・「ローカルエリア接続XX」という名前の「TAP-Win32 Adapter」の名前を「TAP-WIN32」(※1)に変更にする。
    ・「TAP-Win32」接続を右クリックして[プロパティ]を選択。
    ・インターネットプロトコル(TCP/IP)を右クリックして[プロパティ]を選択し以下を入力

     IPアドレス:192.168.100.1
     サブネットマスク:255.255.255.0

    ・Windowsファイヤーウォールが邪魔をして外部接続できないので、以下の設定を続けて行う
      ・「TAP-Win32」接続の「詳細設定」タブ -> Windowsファイヤーウォールの [設定]をクリック。
      ・ネットワーク接続の設定で、「TAP-WIN32」のチェックをはずす。

    ※1 : (4)の設定ファイル中の eth0=tuntap,"XXXXXX" で指定した名前 (XXXXXXの部分)。

 (8)NATの設定

    上記までの設定で WindowsとcoLinuxのネットワーク経路が確保できたので
    今度は、Windowsのインターネット接続をcoLinux側からも使用できるようにして
    coLinuxからインターネット接続できるようにする。

    ・[ネットワーク接続]の中から、実際にインターネットに使用している
     ネットワーク接続を右クリックして[プロパティ]を表示。

    ・[詳細設定]のタブを選択して、「インターネット接続の共有」で
     「ネットワークのユーザに、このコンピュータのインターネット接続をとおしての接続を許可する」
     にチェックを入れて、「ホームネットワーク接続」で先ほど設定した coLinux との
     ネットワーク接続を選択する。

    ・「ネットワークのほかのユーザに・・・」はチェックをはずしておく。

    「OK」を押すと警告が出るが、かまわずOK。

 (9)ネットワーク通信テスト

coLinux からWindowsへの通信テスト

ping 192.168.100.1

coLinux から外部ネットワークへの通信テスト

ping yahoo.co.jp

 (10)日本語表示用の設定

/etc/sysconfig/i18n を編集

LANG="ja_JP.UTF-8"

    sshクライアントから使う場合は、sshクライアント側で
    受信データの文字セットを UTF-8 (CJK) にする。

 (11)coLinuxをWindowsのサービスとして登録

下記のコマンドをDOSプロンプトから実行

colinux-daemon.exe @Fedora7.conf --install-service CoLinux(fedora7)

 ※fedora7を登録する場合

 以上で、Windowsのサービスとして管理できるようになる。
 上記だと「CoLinux(fedora7)」という名前でサービス登録される。

(注意)
 但し、起動するまでの間に yes/no など何らかの入力が必要な場合は、
 サービス登録しても起動しない。(途中で入力の必要がないように引数等の調整が必要。)

以上で外部ネットワークへ繋がる coLinux 環境の出来上がり。


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Last-modified: 2009-06-11 (木) 00:48:47 (5655d)