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グラフ描画は基本的に以下の手順で行う。
※ R Studio の場合は描画デバイスのオープン、クローズは無くてもOK。(プロット領域に表示される)
折れ線グラフの描画例)
x <- c(1, 2, 3, 4, 5) y <- c(2, 3, 4, 8, 10) dev.new() # 1. 描画デバイスを開く plot(x, y) # 2. データのプロット lines(x, y) # 3. 線の追加 ※ plot(x, y, type="b") 等で一発で書く事も可能 dev.off() # 4. 描画デバイスを閉じる
グラフ描画で最もよく使用する plot について記載する。
形式)
plot(x, y, ...) |
引数)
引数 | 説明 |
x | X軸のデータ |
y | Y軸のデータ |
type | "p": 点を描画 |
"l": 線のみを描画 | |
"b": 点と線の両方を描画 | |
"c": 線のみを描画( 点の部分は空白になる ) | |
"o": 点と線の両方を描画( "l" との違いは点の描画域の余白がない事 ) | |
"h": 垂直線の描画(ヒストグラム?) | |
"s": 階段グラフの描画 | |
"S" s の反転グラフ | |
"n": データの描画はしない(プロット領域の初期化のみ行う) | |
main | タイトル(描画領域の上部に表示される) |
sub | サブタイトル(描画領域の下部に表示される) |
xlab | X軸のタイトル |
ylab | Y軸のタイトル |
asp | x/y のアスペクト比。 ※ plot.windowで使用されるパラメータ |
xlim | X軸の描画範囲 ※ plot.windowで使用されるパラメータ |
ylim | Y軸の描画範囲 ※ plot.windowで使用されるパラメータ |
log | 対数スケールする軸を指定する ※ "x"or "y" or "xy" |
ann | タイトル、X軸 及び Y軸のラベルを表示するかどうか。(T or F) |
axes | X軸、Y軸を表示するかどうか。( T or F ) ※ Fにした場合は枠自体が表示されない。 |
xaxt yaxt | X軸、Y軸メモリを表示するかどうか。( 表示しない場合は "n" を指定 ) |
frame.plot | 枠を表示するかどうか ( T or F ) |
panel.first | プロット軸が設定された後、プロットが行われる前に評価される式。 |
panel.last | プロットが行われた後、Axes、title、boxが追加される前に評価される式。 |
例えば、以下のように type="l" を指定すれば線だけを描画できる。
x <- c(1, 2, 3, 4, 5) y <- c(2, 3, 4, 8, 10) dev.new() plot(x, y, type="l") # 線だけを描画 dev.off()
x <- c(1, 2, 3, 4, 5) y <- c(2, 3, 4, 8, 10) dev.new() plot(x, y) points(approx(x, y)) # 線形補間 dev.off()
x <- c(1, 2, 3, 4, 5) y <- c(2, 3, 4, 8, 10) dev.new() plot(x, y) lines(x, y) # 線グラフ描画 dev.off()
x <- c(1, 2, 3, 4, 5) y <- c(2, 3, 4, 8, 10) dev.new() plot(x, y) result <- lm(y~x) # 線型モデルによる回帰分析を行い回帰式を得る fitted_y = fitted(result) # 回帰式により予測値を求める lines(x, fitted_y) # 線グラフの描画 # abline(result) # abline でも同じく回帰直線が描ける(直線回帰の結果を引数に指定する) dev.off()
描画デバイスのOPENを dev.new() でなく、以下の関数で行う事でグラフをファイルに出力する事ができる。
関数名 | 説明 | 使用例 |
PDFファイルとして出力 | ||
png | PNG画像として出力 | png("plot1.png", width=480, height=480) |
jpeg | JPEG画像として出力 | |
bmp | BMP画像として出力 | |
postscript | PS画像として出力 | |
pictex | TeXファイルとして出力 |