◆準備
catexp.sql またはcatalog.sqlの実行(以下の処理が行われる)
・必要なエクスポート・ビューの作成
・ EXP_FULL_DATABASE ロールへのすべての必要な権限の割当て
・DBA ロールへのEXP_FULL_DATABASE の割当て
・インストールされているcatexp.sql のバージョンの記録
◆エクスポート(expを使用)
・基本構文
exp username/password PARAMETER=value
または
exp username/password PARAMETER=(value1,value2,...,valuen)
※Oracle Net でのエクスポートおよびインポート username/password@接続修飾文字列
・対話形式
exp username/password
・対話形式(パラメータファイルの使用)
exp PARFILE=filename
exp username/password PARFILE=filename
exp username/password PARFILE=filename INDEXES=n ※一部のパラメータを上書きする場合
[主なエクスポート・パラメータ]
パラメータ | 説明 | 初期値 |
BUFFER | 行のフェッチに使用されるバッファのサイズをバイト単位で指定 0(ゼロ)を指定すると、1 回に1 行のみフェッチ | |
COMPRESS | 表データの初期エクステントの管理方法 デフォルトのCOMPRESS=y を指定すると、インポート時に表データを1つの 初期エクステントに整理統合するためのフラグが付きます。 エクステント・サイズが大きい場合(たとえば、PCTINCREASE が指定されている場合)、 データの格納に必要以上の領域が割り当てられます。 | y |
CONSTRAINTS | 表制約をエクスポートするかどうかを指定します。 | y |
DIRECT | ダイレクト・パス・エクスポートと従来型パス・エクスポートの どちらを使用するかを指定します。 DIRECT=y を指定すると、エクスポート・ユーティリティが、 (バッファを調べ)SQL コマンド処理レイヤーをバイパスしてデータを直接読み込み、 データを抽出します。この方法は、従来型パス・エクスポートに比べて非常に高速です。 | n |
FILE | エクスポート・ファイル名を指定します。 | expdat.dmp |
FULL | エクスポートが、全データベース・モードのエクスポートであること (データベース全体のエクスポート)を示します。 | n |
GRANTS | オブジェクト権限をエクスポートするかどうかを指定します。 | y |
INDEXES | 索引をエクスポートするかどうかを指定します。 | y |
LOG | 情報メッセージおよびエラー・メッセージを受け取るファイル名を指定します。 | なし |
OWNER | ユーザー・モード・エクスポートでエクスポートすることを示します。 エクスポートの対象となるオブジェクトを所有するユーザー名のリストを表示します。 | なし |
PARFILE | エクスポート・パラメータのリストが格納されているファイルのファイル名を指定します。 | なし |
QUERY | 表モード・エクスポートを実行するとき、 一連の表から行のサブセットを選択できるようにします。 例) exp scott/tiger TABLES=emp QUERY=\"WHERE job=\'SALESMAN\' and sal\<1600\" | なし |
ROWS | 表のデータ行をエクスポートするかどうかを指定します。 | y |
STATISTICS | エクスポートされたデータのインポート時に生成される オプティマイザ統計のタイプを指定します。 | ESTIMATE |
TABLES | 。エクスポートの対象となる表名、パーティション名およびサブパーティション名を指定します。 | なし |
TABLESPACES | 表領域のすべての表がエクスポートされるように指定します。 | なし |
USERID | エクスポートを実行するユーザーのusername/password(およびオプションの接続文字列)を指定します。 パスワードを指定しないと、入力するように要求されます。 例) username/password AS SYSDBA または username/password@instance AS SYSDBA | なし |
・パラメータファイル内での値の指定方法
PARAMETER=value
PARAMETER=(value)
PARAMETER=(value1, value2, ...)
例)
# コメント
FULL=y
FILE=filename
GRANTS=y
INDEXES=y
CONSISTENT=y
◆インポート(impを使用)
・インポート順序
1. 型定義
2. 表定義
3. 表データ
4. 表索引
5. 整合性制約、ビュー、プロシージャおよびトリガー
6. ビットマップ索引、ファンクション索引およびドメイン索引
・基本構文
imp username/password PARAMETER=value
または
imp username/password PARAMETER=(value1,value2,...,valuen)
・対話形式
imp username/password
・対話形式(パラメータファイルの使用)
imp PARFILE=filename
imp username/password PARFILE=filename
imp username/password PARFILE=filename INDEXES=n ※一部のパラメータを上書きする場合
[主なインポート・パラメータ]
パラメータ | 説明 | 初期値 |
BUFFER | 取り出したデータ行を格納するバッファのバイト数です。 | |
COMPILE | パッケージ、プロシージャおよびファンクションを作成時に インポート・ユーティリティでコンパイルするかどうかを指定します。 | y |
CONSTRAINTS | 表の制約をインポートするかどうかを指定します。 | y |
FILE | インポートするエクスポート・ファイル名を指定します。 | expdat.dmp |
FULL | エクスポート・ファイル全体をインポートするかどうかを指定します。 | n |
GRANTS | オブジェクト権限をインポートするかどうかを指定します。 | y |
IGNORE | オブジェクトの作成時に作成エラーが発生しても、このエラーは無視され処理を継続します。 | n |
INDEXES | 索引をインポートするかどうかを指定します。 | y |
LOG | 情報メッセージおよびエラー・メッセージを受け取るファイルを指定します。 | なし |
PARFILE | インポート・パラメータのリストを格納するファイルのファイル名を指定します。 | なし |
ROWS | 表のデータ行をインポートするかどうかを指定します。 | y |
SHOW | yを指定すると、エクスポート・ファイルの内容が画面に表示されますが、 インポートは実行されません。エクスポート・ファイルに含まれるSQL 文は、 インポート・ユーティリティがその文を実行する順序で表示されます。 SHOW パラメータを指定できるのは、FULL=y、FROMUSER、TOUSER または TABLES パラメータを指定した場合のみです。 | n |
STATISTICS | インポート時にデータベース・オプティマイザ統計がどう処理されるかを指定します。 ・ALWAYS データベース・オプティマイザ統計に問題があるかどうかにかかわらず、 常にインポートします。 ・NONE データベース・オプティマイザ統計をインポートまたは再計算しません。 ・SAFE データベース・オプティマイザ統計に問題がない場合のみにインポートします。 問題がある場合は、オプティマイザ統計を再計算します。 ・RECALCULATE データベース・オプティマイザ統計をインポートしません。かわりに、 インポート時に再計算します。 | ALWAYS |
TABLES | インポートの対象となる表名、パーティション名およびサブパーティション名をリストとして指定します。 | なし |
TOUSER | オブジェクトがもともと入っていたスキーマと異なるスキーマにインポートする場合に指定します。 | なし |
USERID | インポートを実行するユーザーのusername/password(およびオプションの接続文字列)を指定します。 | なし |